CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
NEW ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE
MOBILE
qrcode
OTHERS
Search this site


<< YAMAHA NS-1000Mとの出会い | TOP | 壊してしまったコンポたち >>
DENON PRA-2000への想い
プリアンプPRA-2000は評論家の長岡さんがリファレンスに選んだ機種であり、発売当初から入手したいと思っていたがその出会いは遠回りだった。
単体10万円のヘッドアンプと同じヘッドアンプを内蔵して20万円!これは欲しい!しかしあまりの人気でどにこも在庫がなかった。
私は欲しいものはどうしても待てない性分なので地方のオーディオショップなどにも電話をして静岡に在庫を見つけた。
しかし、そのショップの売価は秋葉原価格とは大きく差があり、手持ちのバイト代が数万円ほど足りない。
あと1か月貯めればよいのに、5C50も既に売ってしまったこともあって当時コストパフォーマンス抜群と評されたONKYO P306に走ってしまった。
5C50の後ではP306の音は価格以上でも以下でもなく逆に安いものを使っているということにも満足できない日々を送ることになった。
いつの日かPRA-2000への思いも次第に薄れ、ブランド名だけでアキュフェーズのP230をしばらく使っていた。

 

何年かが過ぎて、ふと立ち寄ったオーディオ店でPRA-2000の中古良品を見つけた。
そのとたんに欲しい思いが蘇り気が付いたら即決していた。
PRA-2000の音は・・予想以上にすごいものだった。
明るく芯があって繊細で鮮明鮮烈、全ての音が三次元的に交通整理されているかのように楽器の定位が明確になった。
なんと長かったことか、これでようやくゴールが見えたと思ったのもつかの間、半年ほどでリレーの接触不良が発生した。
別の入力端子に繋ぎ変えてしのぐ・・また接触不良になる・・テープセレクタに繋ぐ・・今度はphonoが・・
騙し騙しなんとか使っていたが、長岡さんがFM誌でサンスイのAUα907iMOSを絶賛したことから思い切ってプリメインに回帰した。
時代はすでにCDが全盛、いまさらとばかりphonoイコライザーは割り切った。

 

ところが時がたつにつれ次第にphonoイコライザーへの不満が募ってきた。
AUα907iMOSのphonoイコライザーはイマイチで、MC入力とMM入力の音の差も大きいし、三次元的な広がりにも不満がある。
ああ、PRA-2000を繋ぎたい・・
すると、タイミングよく店頭展示品のPRA-2000Zがオークションに出てきたのでまたもや即決した。
PRA-2000Zのphonoイコライザーの音は涙ものだった。プリ部もすごい。まさにPRA-2000の感動再びである。
しかし、若干ノイズが気になる。外観は綺麗だが店頭で使い込まれたためコンデンサーの寿命が終了寸前だったのだ。
問題のあるコンデンサを換装すると気になるノイズは消えた。

 

このプリはかなり遊んだ。一度半田ごてを入れてしまえばもう怖いものはない。
まず100個以上の全てのコンデンサーをオーディオ用ミューズに換装してみた。
これは失敗、芯が弱く艶の乗りすぎたキャラクターになった。
電源回りのコンデンサーだけ一般用に戻してみる。
だいたいキャラクターは元に戻ったがphonoイコライザーの音に芯と力が物足りない。
もしやと思い外したコンデンサーに磁石を近づけてみるとphonoのカップリングコンデンサーの足がくっついたのだ。

 

電力用の一般のコンデンサーの足は磁性体であるが、オーディオ信号線のコンデンサーは一般には非磁性体が使われている。
磁性体にオーディオ信号を通すと派手なキラキラしたキャラクターになるからだ。
しかしPRA-2000Zでは一つだけ磁性体のカップリングコンデンサーが扱われていたのだ。
これこそまさにメーカーが意図した音作りである。
このコンデンサーを非磁性体のオーディオ用から磁性体一般用のコンデンサーに換装したところ、
オーバーホール前の音が完全に蘇ったのである。

 

生涯このアンプのphonoイコライザーを使い続けた長岡さんがこの事実を知って使っていたかどうか今となっては知る術はないが、
オーディオ回路は「純粋で潔癖でなければいけない」などということはない。
PRA-2000Zには音が良ければそれでいいのだと教えられた。

 

posted by kitigreen | 14:39 | Audio | comments(0) | - |
コメント
コメントする