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YAMAHA A-S2100の覚醒
出会いとなった転機は二年前、40年間使ったSANSUI AU-α907iMOSが故障しかけたときに遡る。
突然右チャンネルが歪っぽくなり、サインウエーブを再生すると明らかに変調された音になった。
いよいよアンプの交換が必要なのか?これは悩ましい問題だ。それほどAU-α907iMOSは音が良い。
この写実的で生々しいアンプと同等の音を出せるアンプがこの世に存在するのだろうか。

このアンプは当時27万だったが、現時点で同じ内容の国産アンプを探すとなると50万円代になる。
以前であればオーディオ誌に踊らされて新機能の絶賛品を買うところだが褒められすぎている商品は怪しい。
実際、評論家が自宅で使いもしない商品をべた褒めするのは商売心以外の何物でもない。
AU-α907iMOSには激戦を勝ち抜くべく涙ぐましいほど冗長を重ねていると思える部分もある。
銅シャーシ、銅の半導体スタビライザー、同箔コンデンサー、別巻線トランス、極厚アルミ天板、銅無垢インシュレータ。
実はこのような配慮の有無はYAMAHAのA-S3000とA-S2100の関係に極めて似ている。
しかも、このアンプはどちらもAU-α907iMOSと同様パワーMOS-FETのバランスアンプで回路もパーツも同等だ。
フォノイコライザーも重要なポイントだが、どちらも完全ディスクリートのMCヘッドアンプ方式でやはり同等だ。
ならばこだわりをそぎ落とした27万円のA-S2100も使い込めば十分納得できるだろう。
経験論だが、30万円前後の重量級中級プリメインは物量投入の限界点にあると思っている。
それ以上手をかけても音は変わるが良くなるとは限らないという限界点である。
そしてA-S2100が我が家にやってきた。しかし一聴してAU-α907iMOSにあらゆる点で劣る。
音場が狭く透明度が低く音が明るすぎて情緒がない。唯一の繊細感は抜群だった。
この状態で使い続けるのは辛いのでAU-α907iMOSと切り替えて使っていた。
半年が過ぎ、一年が過ぎ、二年が過ぎエージングによる音質改善効果は遅々として現れない。 

 

そして一つ目の奇跡が起きた。
AU-α907iMOSの右チャンネルの歪がいきなり、何事もなかったかのように直ったのだ。
それならA-S2100を使い続ける理由かないしエージングの手間も省ける。
地方の買取ショップに電話で見積もりを聞いたところ半額以上で買い取りしてくれることが分かった。
しかし、二年間の愛着もありすぐには売る決心がつかなかった。

 

そして二つ目の奇跡が起きた。
A-S2100の音場が突然二倍の広さになった。音像も生々しくリアルでシャープで繊細で温かく柔らかい。
多くの点でAU-α907iMOSを上回り思わず感嘆のため息がでてしまうような魅力的な音に化けたのだ。
この時からA-S2100は名実ともに世代交代しメインの座に就いた。

 

もし、あのとき売ってしまったらこの音と出会うことはなかったと考えると不思議な出会いを感じる。
メーカーがしっかり音決めしたアンプは根気よく使えば必ず本領を発揮する。
しかし、A-S2100でこの音を聴いたオーディオ評論家はほとんどいないだろう。

 

posted by kitigreen | 14:47 | Audio | comments(0) | - |
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