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バックロードホーンとの35年の付き合い
スピーカー選びも流行やオーディオ誌の評価に揺さぶられて迷走した。
デコボコした何とかバッフル、ラウンドバッフル、リニアフェーズ、平面スピーカーといった目新しい方式や、
ブックシェルフ、フロア型、フルレンジと手あたり次第使ってみたが結局納得できず買い替えを繰り返した。
どうしても音のヌケが悪く、こもって聴こえるのだ。本物のシンバルのように厚みのある炸裂する高音が出ない。
トーンコントロールを使えばかなり聴ける音になる。更にグライコを使えば好みのバランスにすることはできる。
しかし電気的にいじった音では所詮スピーカーの再生能力を拡張することはできない。

 

そこで関心を持ったのがFOSTEXのFE-203二発用のバックロードホーンのBOXキットだった。
バックロードホーンは簡単に言えばスピーカユニット背面の音にホーンロードを掛けて位相をずらし放出することにより、
アンプのパワーを最大限、音のエネルギーとして利用しようというものだ。
評論家の長岡さんがリファレンスとして常用していて市販20万円級を凌ぐ音と言われていたので、
高いスピーカを買ってハズレるよりはいいだろうという気持ちで組み立てた。
ちなみに一本当たりのコストは板材キットが2.5万円(突板仕上げでグリルネットもありルックスは良い)、
のFE-203が0.6万円x2本、FT-65Hが1.5万円、FT-90Hが0.9万円でトータル5.5万円ほどである。

その音はツイーター無しでは昔のラジオが馬鹿デカくなったような音で、とてもハイファイとしては通用しない。
フルレンジの自作経験からある程度予想はしていたが、それ以上に中域が突出して低域がモゴモゴした「すっとんきょ」な音だ。
しかも、ツイータを追加しようとすれば相性の良いユニットは極めて限られてくる。
長岡さんがツイーターにはYAMAHA JA0506彊奮阿硫擦亙歉擇任ないと言われていた通りだ。

 

ツイーターに必要な要件は高能率で中域が明るく、高域がしなやかで繊細で艶があること。
最初はFT-65Hからいくつか試してみたが、モワっと膨らんだ中低域にシャリシャリした音が加わり、
いかにもツイーターを載せましたという音になってしまう。
結局YAMAHA JA0506兇帽圓着いた。
このツイータの独自の明るい中域が曇った中低域に透明感を与え、柔らかくしなやかな高音がフルレンジのキャラクターそのままに伸びる。
かなりアコースティックな鳴り方になるので高域にスパイスとしてシャキっとした音のスーパーツイータを加えると文句なしの中高域になる。

 

高域を強化すれば、相対的に低域の量感不足が目立ってくる。
グライコで低域を持ち上げれば聴感上のバランスはとれるが、40Hz以下はホーンロードが掛からず空振りする。
このスピーカーでワイドレンジを狙おうとすればサブウーファーが必須なのだ。
サブウーファーも相性が限られていてバックロードホーンの軽い低音と密閉型の重いパンチの効いた音は繋がらない。
これは試しにYAMAHAのNS-1000Mを低音用にバイアンプ駆動した経験によるものだ。
そこでスーパーウーファーもエアウーハー(ヘルムホルツ共振)のYAMAHA YST-SW1500とした。

 

この組み合わせで出てくる音は一般的なマルチウェイスピーカーの薄く上品な音とはまるで違う。

音が鼓膜を直撃し、分厚いボリューム感のある音が部屋を朗々と満たす。

あえて欠点を上げるとすればホーンの宿命である指向性の狭さだろう。

リスニングポジションは確実に1点に絞られる。

 

自作スピーカーの良いところは、クロスオーバーやボリュームを好み通りに調整できる点だ。
これだけは自作でなければ得られないメリットである。
このスピーカーは途中でFE-203からFE-203Σに、FT-65HからJA0506兇亡港して約35年間何度も調整を繰り返しながら常用した。
非常にタフでエッジの劣化もなくいまだに現役で使える。
posted by kitigreen | 17:35 | Audio | comments(0) | - |
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